- STORY -
マルベル孤児院で暮らす少女「マクナ」とその友達「セビア」。いじわるな孤児院院長ティグラ・アンのもとでの生活はつらく、さびしいものがありました。それでも二人は二人なりの楽しみを見つけては、日々をささやかに過ごしていました。
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もうすぐで10才になる二人でしたが、ある日セビアはこう言うのでした。
「ねえ聞いてよ、マクナ!
昨日フェアリー・ベルが来てくれたんだ!」
それは、つらい境遇にある子ども達を永遠の幸せの地”エンレス・ランド”へ誘うフェアリー・ベルのことでした。
しかし、孤児院には子ども達にとって逃れられない決まりがありました。それは「 10才になっても里親が見つからないと、動物に変えられて売られてしまう」こと。
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その日、セビアはこうも言うのでした。
いいかい、マクナ? ぼくの言うことを聞いておくれ。
辛くなったら、星空に願いをこめるんだ。
フェアリー・ベルが助けに来てくれるって、心の底から信じるんだ。
そうしたら、彼女は君のところにも来てくれるよ。
マクナもまた、このままだと動物に変えられ売られてしまうという運命から逃れられない身。涙ながらに彼女がフェアリー・ベルに心から救いを求めると奇跡は訪れました。
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待たせてごめんなさい、マクナ。
助けにきたよ。
わたしは、フェアリー・ベル。
エンレス・ランドの大きな大きな水晶を通して、あなたのことをずっと見ていたわ。
フェアリー・ベル…
あなた、本当にいたのね
そしてマクナはフェアリー・ベルに誘われ、永久の幸せが約束された場所エンレス・ランドへと足を踏み入れます。
「永遠にオトナにならないこと」を条件に――